箱の路地裏

ゲーム関係だったり日々思う事について

XBOX ONE Xを分解してCPUグリスを塗ってみた

XBOX Series X|Sの発売まで一ヶ月を切りましたね。私はXの方を予約出来たので発売日まで積みゲーを消化している毎日です。

さて、発売日からずっと使用しているXBOX ONE Xですが去年辺りから本体の騒音が気になってました。 特にEnhancedが効いてるタイトルで顕著に本体の騒音が煩くなりますね。 SEKIRO、RDR2、ディビジョン2辺りは特に煩くなってドライヤーの「弱」くらいの音と熱を出してます…。

次世代機も来月手に入ることだし、試しに分解してメンテナンスしてみようと思います。

今回行うメンテナンスは以下2点です。

  1. 本体内の埃掃除
  2. APUとヒートシンクを繋ぐTIM(CPUグリス)の塗り直し

元々、XBOX ONE XはCPUグリスが雑に塗られているというのは知っていたので、もしかしたら改善するかもと思い…。 尚、参考にした動画は記事の最後に貼っておきます。

分解を行うには保証シールを剥がす必要が有ります。一度でも剥がした場合、たとえ保証期間内であっても、保証切れ且つ修理拒否されます。ご自分で分解される際は自己責任で行いましょう。

使用する道具について

  • 精密ドライバ(T7~T10)
  • ラジオペンチ
  • ピンセット
  • 小物入れ
  • CPUグリス

精密ドライバは実際に使用した規格の物を記載しています。

ラジオペンチは主にパーツのソケットコネクタを外すのに使用します。

ピンセットは細目の物であれば何でもOKです。コントローラーのペアリングボタンの配線を外すのに使用します。

小物入れは外したねじをグループ分けして管理するのに使用します。

使用したCPUグリスは「Thermal Grizzly TG-K-001-RS」です。本来はPCでのオーバークロック環境下で使用する物ですが、せっかくなので奮発(700円)してみました。

分解始めてから少し経過

BDドライブ、電源、CPUクーラーが見える所まで分解した所です。パーツ外す度に撮影してたわけではないので若干、分解の流れが読み取りづらいかもです😅。

ここまでに以下の事を行いました。

  1. 本体外側のねじ外し(この段階で保証シールを剥がします)
  2. 本体外側のケースをずらして外す
  3. 本体内側のケースを外す

全体的に冷却に必要な空間以外は密閉されてる印象で、目立つような大きめの埃は全然無いですね。 f:id:halo1991sa:20201017142735j:plain

マスターチーフ発見!

電源を退けた所、チーフがいました。サソリに乗っているのもXBOX ONE Xの開発コードネームである「Scorpio」から来てるんですかね?

お目当てのAPUは基盤の裏側なのでここからまだどんどん分解します。 f:id:halo1991sa:20201017145848j:plain

ヒートシンク汚いなぁ

BDドライブ、電源、CPUクーラー、HDDを外した状態です。ヒートシンクが見えてきましたが全体的に汚いですね…。 細かい埃が付いていたので簡単に掃いておきます。まだまだ分解していきます。 f:id:halo1991sa:20201017151246j:plain

これ、外れるの…?

上述でお見せした基盤の裏側です。Xの形をしたパーツでヒートシンクを留めているようです。

ぶっちゃけ、このパーツを外すのが一番きつかったです。

ガッチリと固定されていて、ラジオペンチでこじ開けました。すぐ下の基盤を傷つけないようにしながらなので、かなり神経を使いました…。 f:id:halo1991sa:20201017151810j:plain

APUご対面

既存のグリスを剥がした状態です。基盤の線(この線って何て呼ぶのか分かりませんが)がAPUに集中する感じがとても綺麗ですね。 f:id:halo1991sa:20201017152452j:plain

グリスを塗ってみた

だいたいこれくらいでいいですかね?グリスを塗ってみてヒートシンクと噛み合わせを試した所です。 ヒートシンクに付いている水色の物は何なのか分かりませんがTIMの一種ですかね? f:id:halo1991sa:20201017153240j:plain

さぁ、元に戻すぞ…

今まで行った工程を今度は逆に行って元の状態に組み直します。途中、全てのパーツが正常に動作するかテストを行います。

必要なパーツを全て接続して裸の状態でテストを行いました。

最初、電源は付くものの画面が一切付かず若干焦りましたがHDDのコネクタが外れていただけだと分かりホッとしました。 繋ぎ直して再度電源ボタンを押すと無事、起動してホーム画面まで到達できました。 f:id:halo1991sa:20201017154118j:plain

最後…

本体外側のケースを付ける時ですが、どうもうまくハマらない…。

最後は本体内部のパーツ群を上側のケースと下側のケースで挟む工程が有るんですが、妙な隙間が出来てしまい、中々ハマりません…。 ここで、工程を少し戻して再度、ねじ止めをし直してみました。すると、一部に偏って締まっている箇所があったので均等に締め直してみました。

今度はケースがうまくハマり、作業が全て完了しました!

全ての作業をこなすのに2時間程度掛かりました。

グリスを塗り直した結果

劇的に改善されました!

1日経過した状態になりますが、騒音は綺麗さっぱり消えて無音になりました。裸の状態で起動した際にCPUクーラーが正常に動作しているのも確認しており、且つ本体内部に熱が籠っている印象もありません。

ここまで変わるものなのかと驚いています…。

重ねての記載になりますが、当記事は私の興味本位で行った行為であり、分解を推奨する意図は有りません。

参考にした動画は以下になります。


Xbox One X - Cleaning it the Right Way!


Effects of Liquid Metal After 9 Months