ロマン溢れるAQUOS R6のカメラだけど日常生活には不向き
去年の夏にAQUOS R6に機種変したのですが、先日、Xperia 5 IIIに買い換えました。スマホの買い替え頻度はいつも2~3年は使うのですが、今回は1年足らず…。
R6はカメラ性能確かに凄いですよ。そこそこお値段の張るコンデジ並みの画質を誇っています。レンズはドイツの老舗メーカー、ライカの監修を受けており、1インチの大型イメージセンサーを搭載している事もあって黒つぶれ、白飛びの少ない高品質の写真を撮る事が出来ます。
ただ、R6はこの特殊なレンズを搭載しているが為に日常で使うには不便な点も有ります。
先ず、Xperia 5 IIIとAQUOS R6のカメラのスペックについて比較してみます。焦点距離は35mm換算で記載しています。
AQUOS R6
焦点距離 | F値 |
---|---|
19mm(超広角) | F1.9 |
24mm相当(広角、19mmの画面端切り捨て) | F1.9 |
Xperia 5 III
焦点距離 | F値 |
---|---|
16mm(超広角) | F2.2 |
24mm(広角) | F1.7 |
70mm/105mm(標準/望遠) | F2.3/F2.8 |
R6はレンズを1つ、5 IIIは3つ搭載しています。5 IIIに関してはペリスコープによる可変式の70mmレンズ/105mmレンズを搭載している為、実質的には4つになりますけどね。どちらもデジタルズームに関してはAI超解像ズームが効きます。
R6ですがここで問題となるのが、風景写真ではなくQRコード読み取りや本人確認書類の撮影時です。R6は24mmの広角で撮影し、5 IIIは70mmの標準で撮影する為、R6は他のスマホと違い少し距離を置いて撮影する必要が有ります。
何度やっても撮れません!!!
夕方の薄暗い中、LINE交換しようと相手にQRコードを表示してもらったのですが、全く読み取れなかったんですよね…。結局、こちらのQRコードを提示して相手に読み取ってもらいました。
こちらはまだ相手に頼めば対処できるのでさほど大きな問題ではないですが、どうしようもないのが本人確認書類の撮影時ですね。
金融機関での口座開設の本人確認時、ブラウザ上でカメラを起動するのですが、これがまぁ、全く撮れないんですわ…。画面いっぱいに免許証やマイナンバーカード等を撮影してくださいって出るのですが、指示された通りに撮影しようとしても超ピンボケで全く撮れません…。30cm程度離すとピントが合うのですが、今度は書類が小さすぎて使い物になりません。結局、書面での本人確認となり、手間が掛かりました…。
R7にはぜひ日常生活用のサブカメラを搭載していただきたいです…。
カメラは散々書きましたが、本体に直接給電してバッテリーを劣化させないインテリジェントチャージや、輝度2000nitという炎天下のお昼でも画面がクッキリハッキリ見えるのもAQUOS R6の大きな魅力だと思います。
エッジディスプレイで画面端が触れて誤作動する点はまぁ、対処法があるのでそちらを参照ください。
最後にR6と5 IIIのカメラでの作例を載せておきます。撮影設定は両機種ともオートにしています。
AQUOS R6 19mm
Xperia 5 III 16mm
AQUOS R6 24mm相当
Xperia 5 III 24mm
AQUOS R6 48mm?相当(拡大倍率2.0)
Xperia 5 III 70mm
Xperia 5 III 105mm
AQUOS R6 デジタルズーム最大倍率
Xperia 5 III 105mmデジタルズーム最大倍率
AQUOS R6 24mm相当
Xperia 5 III 24mm
最後の桜の木の作例ですが、R6は曇り空までくっきりと撮影できていますが、5 IIIは白飛びしてしまっています。このように風景写真では見事に格の違いを魅せてくれます。まぁ、5 IIIはPhoto Proカメラでじっくり撮影設定を追い込めばまた違った結果になったかもですね。
途中にも書きましたが、ネットでは散々酷評されているR6も後継機でQRコード読取や本人確認書類撮影用のレンズを搭載すれば大化けする可能性を秘めています。
個人的に似たり寄ったりのスマホを出していてはその他大勢に埋もれてしまうと思うので、今後もロマンを追い求めた癖のある機種を出し続けてほしいですね。